水についての質問

を摂りすぎるとむくむと聞いたのですが、水はどれくらいを飲むのが良いのでしょうか?―寝る直前に大量の水を飲むと翌朝顔などにむくみが生じることがありますが、むくみは水の摂りすぎだけで起こることではありません。水が足りなくてもむくみは起こるのです。体内の水分が不足すると、体は水分をなるべく体外へ出さないようにするため腎臓の機能が低下し、むくみが生じることがあります。むくみを解消するために飲む良い水の摂り方は、1日数回に分けて200ccくらいづつ水を飲むと良いでしょう。

水は1日にどれくらい必要なのでしょうか?―一般的に、成人は1日に2000〜2500mlの水分を体外に排出しています。そのため、摂取する水の量はこの2000〜2500mlくらいが良いのですが、これは食べ物に含まれる水分も入れてのことです。野菜などの水分がたくさん含まれている食事をしたときは控えめに水を摂取し、水分が少ない食事しか摂らなかった場合は500〜1000mlくらいは水を飲んだほうが良いでしょう。

水によって味の違いがあるのですか?―水は硬度や含まれているミネラルの種類などによって味が違ってきます。たとえば、単純にミネラルの含有量が多いと苦みや渋味が増します。ミネラルの含有量が適度に含まれているとまろやかな味になります。硬度というのは、1000ml中のカルシウムとマグネシウムの含有量です。硬度が低いと、くせのない味わいで、硬度が高いと苦味や渋みも出てきます。また、炭酸を入れて、水をさわやかに感じさせることもあります。遊離炭酸が多いものは爽快感を越して刺激が強くなります。

水はどのようにして使い分けるのが良いのでしょうか?―簡単に硬度によって分けることができます。硬度が50以下の軟水は、和風のだしをとるときや、日本茶、紅茶、コーヒーなどに使うのが良いでしょう。硬度が50〜100の軟水は、ごはんを炊くときに適しています。硬度が170前後の硬水は、洋風のだしをとるときやウイスキーを割る水に使うのが良いでしょう。硬度が300の硬水には、食欲増進の効果があります。食前酒の代わりにするのも良いでしょう。硬度が600を超える硬水は運動した後の水分とミネラル補給にするのに適しています。

を飲むと健康に良いのですか?―ひとくちに水と言ってもいろいろな種類があり、用途によって使い分けるようにしましょう。水を飲むだけで健康になれるものではありませんが、健康の手助け、体つくりの手助けとして考えるのがいいでしょう。たとえば、ミネラルウォーターは成分表示を見て自分の必要な栄養分が高いものを選ぶと良いでしょう。また、アルカリイオン水は、胃腸内異常発酵、慢性下痢、消化不良、制酸、胃酸過多に有効であるとされていますし、骨粗鬆症の人の骨密度が改善されたり、体内脂肪が低下するなどの効果もみられています。