水を選ぶときにまず見るのは、ボトルのラベルです。市販されている水にはこのラベル表示がありますので、よく見てみましょう。表示されている事柄が何を表しているのかが分かれば、ラベル表示も充分に選ぶポイントになります。
水のラベルの品名・品類では、農林水産省で定められた「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によって4種類に分類されています。地下水が原水で、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の処理をしないものをナチュラルウォーター、ナチュラルウォーターのうち地層中の無機塩類が溶解した地下水を原水としたものをナチュラルミネラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質安定の目的でミネラルを調整したり、複数のミネラルウォーターの混合が行われたものをミネラルウォーター、ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター・ミネラルウォーター以外の飲用水をボトルドウォーターとしています。
水のラベルの原材料名・種類では湧水・鉱水・鉱泉水・温泉水・浅井戸水・深井戸水などの分類が表示されています。湧水は自噴している地下水、鉱水はミネラル成分を含んでいる地下水をポンプなどを用いて採水したもの、鉱泉水はミネラル成分を含有しており自噴しているもののうち水温が25度未満のもの、温泉水はミネラル成分を含んでおり自噴しているもののうち水温が25度以上のもの、浅井戸水は井戸の深さが70m未満の浅い井戸で採水された井戸水、深井戸水は70m以上ある深い井戸で採水された井戸水です。
水のラベルには原産国も表示されています。国だけではなく、採水地が記載されているものもあります。それから、殺菌方法も示されています。ここではどのようにして殺菌したのかを記載しています。
水は腐らないと思われがちですが、ミネラルウォーターのラベルには賞味期限も表示されています。だいたい1年から長くても2年ほどです。緊急時のための保存用の水で、長持ちするものもあるようです。長期保存するときは直射日光が当たらない冷暗所で保管しましょう。毎日飲む水はなるべく新しいうちに飲みきってしまいましょう。ペットボトルのまま口にしたら、雑菌が発生しやすくなります。この場合は早めに飲みきりましょう。大きなボトルですぐに飲みきれないような場合は水をコップに移してから飲むようにし、ボトルは冷蔵庫で保管しましょう。